Blue Condition Live

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Set List

1. It's All Right With Me
2. Street Of Dreams
3. Beyond The Sea
4. I Concentrate On You
5. You Go To My Head
6. The Way You Look Tonight
7. Angel Eyes
8. The Girl I Dream About
9. Tomorrow
10. Oh It's So Nice
11. Come Rain Or Come Shine
12. Stuck On You
13. I've Got You Under My Skin
14. All The Way
15. Don't Worry 'Bout Me
16. I Get A Kick Out Of You

17. Smile
18. Got The World On String

28/Feb, 1/Mar, 2/Mar 97
池袋アムラックス・ホール
18:00会場、19:00開演
BAND
Vocal/BOBBY CALDWELL
Piano/RANDY WALDMAN
Sax/LEE EDERTON
Trumpets/JEFFREY KIEVIT
Bass/CHUCK DOMANICO
Drums/JOHN GUERIN
and NEW BREED HORN SECTIONS

(Trombone/下掘 福男、会田芳之、今成 寛、Sax/石島 大輔、堀川 篤 他)

Concert Review

1997年 2月28日、3月1日、2日と3夜連続で行われたBOBBY CALDWELL初のクラブ・ギグ。95年はいつもの来日公演がなくがっかりしていたが、こんな粋な形でライブが用意されていたなんて...それも以前から待ち望んでいたジャズセットだけのステージなので、こんな嬉しい事はなかった。会場となったアムラックスは言わずと知れた池袋にあるTOYOTA オート・サロン。会場のキャパは220〜230名でおよそいっぱいになるブルー・ノートを思わせる小さなホールであり、ステージは手を伸ばせば届きそうな距離。また、通常の会場とは違いアルコールを片手にBOBBYの歌声に酔いしれる事が出来るのである。チケット発売日、気合を入れて3日間のチケットを手に入れ、抜群のポジションをキープ、3日間最前列で観ることが出来た。その中でも最高のパフォーマンスだった最終日を紹介。定刻を少しすぎた19時すぎ、ビッグ・バンドのパワフルな<It's All Right With Me>でオープニング。圧巻ともいえるフォーン・セクションはサックス5名、トランペット4名、トロンボーン4名、合計13名。ピアノにはRANDY WALDMAN、トランペットには79年初来日、80年も同行したJEFFREY KIEVIT、そこにギター、ベース、ドラムスを加えた17ピースの編成。続く<Street Of Dreams>でお待たせのBOBBYが登場!ブラックのシングル・スーツ(いつもはダブルのスーツが多いのに...)3センチのダブルの裾のパンツ。シルキーでソフトなブラック・シャツに垢抜けた幾何学模様のタイ。ジャズのステージにふさわしいスタイルだ。最近のトレード・マークの侍ヘアーはばっさりと切り落とし、少しを髪を伸ばし、随分と若々しく見えた。前夜までのステージでは見られなかった余裕が感じられ、いかにも楽しそうな表情が伝わってくる。こんなに楽しそうに歌うBOBBYは今までに観たことが無いと言っても過言ではなかった。お馴染みの<Beyond The Sea>に続きボサノバタッチにアレンジされた<I Concentrate On You>など、この上なく心地よい旋律であった。一変してスタンダード曲<You Go To My Head>でしっとりと聴かせた後<The Way You Look Tonight>を歌いながら、この日のみ真紅のバラを配ると言う心憎いパフォーマンスを披露。あくまでも女性が対象であったが、なぜか今も我が家でドライ・フラワーとなっている。また、MCではジョークと日本語を織り交ぜながら実にリラックスした雰囲気を作り出していたのが印象的だった。この日もMCで『どこからきたの?』と問いかけながら横浜の人を探すBOBBYが、前日まで『FROM OSAKA』と前列で言い続けていた私を見つけ、ステージから紹介するハプニングも.....会場に居られた方はきっと覚えておられることでしょう。(お騒がせ致しました。)中盤では、舞台袖からひっこんで会場客席後方から登場し、テーブルを回りながら歌う大サービースぶり、これには客席も大満足。ステージに戻ったところで<Stuck On You>を思い入れたっぷりに熱唱。ここからステージは佳境に突入。ここ数年のステージでお馴染みとなった<All The Way><Don't Worry 'Bout Me><I Get A Kick Out Of You>の3連発のエンディングはなかなか渋い構成。その後、アンコールに応え<Smile><Got The World On String>をしっとりと聴かせた。もう少し聴いていたかった1時間30分、全18曲がバランス良く構成させれたステージはBOBBYのジャジーな世界に酔いしれ、BOBBYをすごく身近に感じた最高のパフォーマンスであった。
余談
コンサート終了後、BOBBYのモニターの前に貼ってあるセット・リストをチェックしたら、当初<風のシルエット>がアンコールで用意されていたのだが、オミットされていた。ジャジーな<風のシルエット>も聴いてみたかった。この時、96年秋に最来日するとの情報があったが結局実現せぬまま...現在(97年)全米ツアー中のBOBBYだが、果たして同じSet Listで構成されているのだろうか?秋にケーブルTVで放映される予定があるとSIN-DROMのHPに記載あり。

ジャズ・テイストの新譜 『I'll Be Around』には、このLIVEで披露された楽曲が収録される予定。ここで披露された曲が収録される可能性が高いのでは?